蓄光素材とは、不飽和ポリエステル等に蓄光顔料を入れフィラーを加え板状にした素材を粉砕し、石のようにしたものです。水槽などに入れますと消灯後、より鮮明に長時間光ります。
@光の反射や従来の夜光とは異なり、蛍光灯や昼間の太陽光を吸収蓄積し、暗闇で自ら発光する素材です。
A蛍光灯や太陽光をわずか5分程度照射するだけで、10時間以上視認可能な明るさで光り続けます。
(発光する明るさは、光の照射を停止してから3mcb/u(ミリカンデラ)程度まで視認可能)
B蓄光素材は無機質で、光分解などの様な劣化を起こさないので、半永久的に繰り返し光続けます。
(蓄光と蛍光の違いについて)
 よく耳にする蛍光とは、ブラックライト(波長の長い近紫外線放射)を放射することにより発光する素材で、
当然ながら照射を中止すると見えなくなってしまうのに対し、蓄光は太陽光及び人工光を吸収蓄積して、
絶えず吸収と発光を繰り返している為、日中では認識できなかった弱い光りも夜間暗くなると角膜の収縮
や”プルキニエ現象”により明るく光って見える素材。
 *近紫外線UV−Aは長時間に渡る照射を直視しない限り人体(眼、皮膚)に与える影響の無い安全な光りです。
(プルキニエ現象)
 同じ明るさの青色と赤色を比較した場合、徐々に環境光を暗くすると、青色の方が網膜組織のかん状体
細胞の働きにより明るく見えてしまう現象
(天然発光石)
 蛍石(ほたるいし)は、鉱物の1種。英語名の読みのフローライト(Fluorite)という呼称でも呼ばれる。
主成分はフッ化カルシウム(CaF2)。等軸晶系。色は無色、または内部の不純物により黄、緑、青、紫、灰色
褐色などを帯びる。不純物として希土類元素を含むものは紫外線を照射すると蛍光することでも知られてお
り、太陽光の紫外線によっても蛍光するものがある。しかし、蛍光する蛍石の産出地・産出量はイギリス産
の一部分など限られたものになっている。
(ワット数とカンデラ・ルスクとの関係)
 ルクス(記号lx)とは、明るさ(単位時間当たりに出る光の量)を表す単位で、1カンデラの光源から
1メートル離れたところの明るさを1ルクスといいます。光源からの距離が倍になると明るさはおよそ
1/4になります。例えば、40W(ワット)の蛍光灯を点灯した場合、直下の明るさは距離1mの場合、
250ルクスですが、倍の2mになると70ルクスに落ちます。